テクニカルインフォメーション

アックスサイズの選び方

2002年時点の情報です

アックスを購入する際には、目的に応じたデザインと共に長さも決めなくてはなりません。初心者の方が長さを選ぶときの目安を、目的別に紹介します。
 
<縦走用>
左の写真のようにアックスを持ち、石突きの先端がくるぶしの横になる長さを基準に選びましょう。この長さのアックスは、1本で様々な山行形態に対応できるので無難な選択です。
傾斜のゆるやかな山へ行く場合や、杖としての機能を優先させるなら、5cmから10cm長めを、傾斜の強い山へ出かける事が多い場合は、5cmから10cm短めのサイズを選ぶ事も検討してみましょう。
 
<クライミング用>
本格的なアイスクライミング、ミックスクライミングでは、50cmを選ぶことが基本になります。特にシャフトが曲がっているアイスクライミング用のアックスは、50cm以外はメーカーが製造していないことが多く、他のサイズが選べません。
縦走用との兼用を考えて、55cmや60cmを選ぶと、縦走用には短く、クライミング用には長くなる場合があります。「兼用=中途半端」にならないように慎重に選んでください。
 
<スキーツアー用>
アックスをパックに取り付けて滑り降りる際に、木の枝やブッシュに引っかかりにくいサイズを目安に、60cm前後が適していると言えるでしょう。予備的に持っていく場合は50cm、スキーを担いで登る時間が長い場合は縦走に適した長さが選ばれることもあります。