テクニカルインフォメーション

テレマークスキー、サイズ選びの目安

2002年時点の情報です

 
  写真左から、パウダー用、ゲレンデ用、
ゲレンデ&ツアー用、ツアー用のスキー。
右足ブーツ:右手のスキーに適合するブーツ
左足ブーツ:左手のスキーに適合するブーツ
最近の傾向として、男性は170~180cm前後、女性は160~170cm前後のスキーサイズを選ぶことが多いようです。これは、スキーヤーの技術レベルや滑走する状況とスキー板との相性でスキーのサイズが決まるためです。一例として、ブラックダイヤモンド社のスキー板をテレマークスタイルで使う時のサイズ選びの目安をご紹介します。

<ピステ用>
整備されたバーンをクルージングしたり、様々なスキー操作を習得しようとする場合、前記した傾向通りのサイズを選べば無難です。補足するならば、身長と同じかやや長い程度が良いでしょう。
<パウダー用>
オン、オフ問わず、パウダーバーンでは「太く、長く」というキーワードで選ぶとさらに快適です。スキーヤーの技術レベルにもよりますが、浮力がより得られるようになるので、スピードを出すことも抑えることも安定してコントロールし易くなります。具体的には190cm前後~200cm位が適当です。ただし、パウダーバーンであってもオープンスペースを直線的に速く滑るような時とツリーでクイックに滑る時とでは長さを変えるエキスパートもいます。

<ツアー用>
春先のバックカントリーに持込むスキー板では、ザックに着けての移動やシールワークが頻繁に絡みます。雪質もパウダーよりザラメの状況が多くなります。多くの場合、ピステで使うスキー板をそのまま持込むと思いますが、あえて専用に選ぶならば軽量化とシールワークの扱い易さを考慮し、若干短めが良いでしょう。

<注意>
最終的には、どの状況を重要視するかで長さを決めて頂くのですがここ数年、取り回しのし易さから短すぎるサイズを選ぶ方が増えています。当然ですが、テレマークスタイルはフリーヒールです。これにより前方転倒のリスクが踵固定のアルペンスタイルよりも高く、短すぎるスキーが災いしてスキートップで顔面に怪我をするという報告も増えています。