テクニカルインフォメーション

クライミングスキンの取り扱い方法

2003年時点の情報です

1.フリーグライドGTXスプレー
 
2.グロップストッパーワックス
 
3.直接接着面を貼り合わせて保管する
 
4.メッシュシートを挟んで保管する
<はっ水処理>
クライミングスキンの水濡れを防ぐため、ツアー前にフリーグライドGTXスプレー(写真1)やグロップストッパーワックス(写真2)を使ってはっ水処理を行って下さい。2日以上のツアーに出かける時はグロップストッパーワックスを携帯し、こまめに塗ってはっ水効果を持続させて下さい。これにより滑走性が向上し、雪の付着を防止することができます。
<ツアー中の取り扱い>
・ツアー中は、クライミングスキンのグルー(接着剤)を常に良好な状態に保って下さい。スキー滑走面の水分を落としてからスキンを貼る、スキンの接着面に雪やゴミが付着しないようにするなどのケアが重要です。スキンが濡れた状態で何日も連続して使用すると、グルーの剥離を招く原因となります。
・2日以上のツアーに出かける時は、その日の行動が終わったら必ずスキンを乾燥させて下さい。スキンをスキーに貼り付けたまま外に放置したりしないで下さい。小屋泊まりの場合は乾燥室や暖かい部屋の中で、ストーブ等の熱源から離して乾燥させて下さい。テント泊の場合は夕方陽があるうちに干したり、滑走面の水分を良く拭き取って寝袋に入れるなどして乾燥させて下さい。
<ツアー終了後の乾燥方法>
ツアーから帰ってきたら出来るだけ早くスキンを乾燥させて下さい。車のトランクやパックに入れたままにしないで下さい。スキンを袋から出し、日の当たらない換気の良い場所で陰干しして下さい。表面が乾いても生地の内部が完全に乾燥するまで2~3日かかります。
<長期保管の方法>
ブラックダイヤモンドスキンをシーズンオフに長期保管する場合、製造年によって下記のように2通りの方法があります。
・2002年以前のモデル
白いプラスチック製チートシートが付属しているモデルの場合、チートシートは使用せず、スキンの接着面同士を直接貼り合わせて保管して下さい(写真3)。
・2003年モデル
黒いメッシュタイプのチートシートが付属しているモデルの場合、スキンの接着面の間にチートシートを挟んで保管して下さい(写真4)。
・2002年、2003年の両モデルとも、左右のスキンをぴったり貼り合わせ、接着面が露出しない状態で保管して下さい。
・保管場所は摂氏32度以下の乾燥した場所を選んで下さい。気温差の激しい場所には保管しないで下さい。結露によりスキンが水分を含むおそれがあります。