テクニカルインフォメーション

クランポンの選び方

2013年時点の情報です

写真1.ステップインタイプ
 
写真2.クライミング時の安定性に優れるセイバートゥースのセカンドポイント
 
写真3.クリップタイプ
 
写真4.ストラップタイプ
 
写真5.コンタクトクリップ&ストラップでは、パンツの裾やスパッツに干渉しやすいセカンドポイントを省略して歩きやすくしています
ブラックダイヤモンドのクランポンは、ブーツへの固定方式の違いにより3種類に分類されます。ここでは固定方式の違いとそれぞれに適した用途について説明します。ご自分の用途に適したクランポンをお選び下さい。
<ステップインタイプ(写真1)>
該当モデル:バイオニッククランポン、セイバートゥース・ステップイン
爪先を金属製トーベイル、かかとを金属製ヒールベイルと樹脂製ヒールレバーで固定するタイプ。クランポンをしっかりとブーツに固定できるので、アイス&ミックスクライミング主体の用途にはこのタイプをお選び下さい。
◆バイオニッククランポン:アイス&ミックスクライミング向けに設計されたモデルで、フロントポイントを2本から1本に変えたり、フロントポイントの位置を前後左右にオフセットすることができます。フロントポイントは打ち込み力と立ち込み性能に優れた縦歯タイプ。2003年モデルはダイヤル調整式ヒールレバーを備え、固定強度を微調整できます。
◆セイバートゥース・ステップイン:ロングセラーを誇るステップインクランポンで、オーソドックスなデザインはクライミング、歩行を問わずオールラウンドに使用できます。先端が2つに分かれた独特な形状のセカンドポイントが、フロントポイントを効率よくサポートし、クライミング時の安定性を高めます(写真2)。
<クリップタイプ(写真3)>
該当モデル:セイバートゥース・クリップ、コンタクトクリップ
爪先を樹脂製トーベイル、かかとを金属製ヒールベイルと樹脂製ヒールレバーで固定するタイプ。ブーツの前コバの形状を選ばないので、多くの4シーズン登山靴に取り付けでき、固定強度も比較的しっかりしています。一般的な縦走登山に最も適しています。
◆セイバートゥース・クリップ:セイバートゥース・ステップインをベースにしたモデルで、クライミング向きのデザインは岩場が多く現れる登山にも対応します。固定強度はステップインモデルに一歩譲りますが、ソフトな4シーズン登山靴にも取り付けできる汎用性の高さが魅力です。
◆コンタクトクリップ:歩行主体の用途に設計されたモデル。軽くて歩きやすく充分な固定強度があるので、一般的な縦走用クランポンとして最適です。
<ストラップタイプ(写真4)>
該当モデル:コンタクトストラップ
前後を樹脂製ベイルで固定するタイプで、トレッキングブーツやスノーボードブーツにも取り付けできる汎用性の高さが魅力です。取り付け方法は樹脂製ベイルでブーツの爪先とかかとをカバーし、ストラップを締めるだけと非常に簡単です。軽さと取り付けの手軽さは冬の低山登山やスノートレッキングに適しています。固定強度が他2タイプより劣るので、アイス&ミックスクライミングには使用できません。
◆コンタクトストラップ:スパッツやパンツの裾に干渉しがちなセカンドポイントを省略し歩きやすくするなど、より歩き易さを重視しています(写真5)。840g(M/Lサイズ、1ペア)と、コンタクトクリップと比較して100g以上軽い重量は、軽快なフットワークを約束します。