テクニカルインフォメーション

02、O3バインディング フィールドでのチェック項目

2005年時点の情報です

フロントケーブルの出口がブーツの底面側にレイアウトされた、高性能テレマークバインディング、O2(オーツー)とO3(オースリー)。ダイレクトにコンプレッションスプリングが作用して、優れたパワーの伝達、素早いスプリングの戻り、そして高いねじれ剛性を生み出します。
このコンテンツでは、フィールドで実際にO2/O3バインディングを使う際の注意点を紹介します。

写真2: ケーブルのズレを防止するツメ(突起)

写真3: ケーブルを押し込み確実にツメにかける

写真4: フロントケーブルがズレて、ライザープレートからはみ出した状態
1.フロントケーブルにズレが無いか確認する
O2/O3のライザープレートには、フロントケーブルのズレを防止するためのツメ(突起、写真2)があります。フロントケーブルは、このツメにかかるように奥までしっかりと押し込み、確実にセットしてください(写真3)。この際、センタートゥークリップがライザープレートの前面にしっかりと入っていることを確認してください。ケーブルが横にズレた状態(写真4)で運搬すると、センタートゥークリップが外れてパーツを紛失する可能性がありますのでご注意ください。

写真5: スプリングカートリッジの後部を点検

写真6: 左=テンションが弱い状態、右=標準的なテンションの状態
2.スプリングカートリッジのテンションを適正に保つ
O2/O3バインディングは使用前後でテンションが変わる可能性があります。使用前、使用中、使用後にスプリングカートリッジの後部(写真5)を点検し、適正なテンションを保つようにしてください。
スプリングカートリッジには+/-の表示があり、+側に回すとテンションが強まり(全長が縮む)、-側に回すとテンションが弱まり(全長が伸びる)ます。ブーツを装着した状態で、スプリングカートリッジ後部の黒い部分と内側のナットを、同じ位置(写真6右側)にすれば標準的なテンションとなります。これを基準に、強めれば踵の上がりを抑えて強く内足を踏み込むことが出来、逆に弱めればクライミングスキンを使ってのハイクアップなどで歩行がしやすくなります。テンションの点検と同時にケーブルの劣化や損傷、プラスチック部品の割れなどもチェックするよう心掛けてください。