SCARPA

2004

スカルパ プラスフィットブーツのサイズ選び

プラスフィットインナーは、専用のヒーティングマシンで熱成形するカスタムインナーです。スカルパでは、テレマーク用、山スキー用にプラスフィットインナーのラインナップがあります。プラスフィットインナーは足当りの痛みを緩和してフィット感を高め、スキー操作を敏感にします。ここでは従来のレギュラーインナーブーツとは若干違うプラスフィットブーツのサイズ選びについてご紹介します(写真1)。

1. 左:レギュラーインナー
右:プラスフィットインナー(成形前)

レギュラーインナーモデルでは、インナーとのフィット感や足当りを確認しながらサイズ選びをするのが一般的です。
一方、プラスフィットインナーモデルでは、足のサイズから大体のインナーサイズを選び、次に足とシェルとのスペースを確認します。具体的にはプラスフィットインナーを抜き取ったシェルに直接足を入れ、シェルの先端につま先が軽く触れる程度までつめた後、踵とシェル内壁との隙間により適正なサイズを判断します。隙間は約2~3cmぐらい(男性の人差し指と中指2本分程度)が最適です(写真2)。
シェルに足を入れた時、踵とブーツの内壁との隙間が3cm以上になることがあります。この場合には1サイズダウンのシェルとプラスフィットインナーが最適となります。

2. プラスフィットブーツでは、シェルに直接足を入れてサイズ合わせをする

実際に成形する時に合わせるソックスは、スマートウール社のスキーソックスのような薄手のウール製が最適です。フィッティングするにあたっては指先冷え緩和や快適性を優先させたい方はソックスの下につま先キャップを装着します。また、軟骨などの部分的な突起がある方もその部分に円形のパッチなどを貼ってからソックスを履きます(写真3)。つま先キャップやパッチを事前に処理してから成形するとその部分にゆとりが出来るので、仕上がったインナーが快適になります。詳しくは、スカルパプラスフィットブーツの取り扱いショップでご相談ください。

3. 必要に応じてソックス下に処理する
4. 成形後のプラスフィットインナー(右)