SCARPA

2004

スカルパレザーブーツのメンテナンス

天然素材であるレザー。スカルパブーツに使われているレザーは、伝統的ななめし加工を行った後、更にHS(ハイドロ・ストップ)12と呼ばれるシリコンを深く浸透させる処理を行っています。この処理により撥水性が向上し、濡れても早く乾くとともに、岩角への耐久性も向上します。ここではブーツを使用した後に汚れがひどい時のメンテナンス方法をご紹介します。

<クリーニング>

メンテナンスの最初のステップはブーツをきれいにすることです。アッパーの汚れや埃をしっかり落として下さい。汚れが激しい場合は、ぬるま湯を使ってナイロンブラシで軽く擦って下さい(写真1)。汚れを落としたら、換気の良い部屋や風通しの良い日陰でゆっくり乾かして下さい。火気の近くに置いて乾かしたり、ドライヤーを使ったりしないで下さい。

ブラッシングイメージ
写真1

<クリーニング後のメンテナンス>

●HS12リバースドアンフィビオ(裏出し革)
クリーニングして乾燥させた後、ヌバック用の水溶性撥水トリートメントを塗布し、ヌバック用のブラシで軽くブラッシングして下さい。これにより裏出し革の風合いが長持ちします(写真2)。
ヌバック用のブラシ使用イメージ
写真2
●HS12ヌバック(表出し革をサンディングしたもの)
クリーニングして乾燥させた後、リバースドアンフィビオと同じようにヌバック用の水溶性撥水トリートメントを塗布し、ヌバック用ブラシで軽くブラッシングして下さい。
※トリートメントにより初期の風合いが損なわれる可能性があります。
●HS12シェルパ(表出し革)
クリーニングして乾燥させた後、HS12クリームを指や薄い布で塗布して下さい(写真3)。また、表出し革用の水溶性撥水トリートメントを使用してもかまいません。この場合、クリーニング後のブーツが濡れている時に塗布すると最適です。
水溶性撥水トリートメント使用イメージ
写真3

<注意>

不必要に保革油、グリース類を塗らないで下さい。
HS12クリームや撥水トリートメントは塗り過ぎないで下さい。