2009
レザーブーツのお手入れ
レザーブーツの寿命は、購入時や普段のお手入れによってぐんと長持ちさせることができます。ここではレザーブーツの基本的なお手入れについてご紹介します。
■最初のお手入れ
ご購入いただいたらまず、アッパーに撥水処理を行って下さい。靴紐を外し、スプレーを20cmほど離して、ベロを含むブーツ全体に2、3回スプレーします(写真1)。最初に撥水被膜を作ることで、その後の持ちが良くなります。

写真1
ご購入いただいたらまず、アッパーに撥水処理を行って下さい。靴紐を外し、スプレーを20cmほど離して、ベロを含むブーツ全体に2、3回スプレーします(写真1)。最初に撥水被膜を作ることで、その後の持ちが良くなります。

■普段のお手入れ
- ・きれいに保つ
- 登山靴のお手入れでは、汚れを取り、きれいに保つことが大切です。使用後はブラッシングでしっかりと泥や埃を取り除いて下さい。汚れがひどい時は、水洗いするのも良いでしょう。きれいにしたら、インソールを取り出して風通しの良い場所で陰干しして下さい。
- ・表革のお手入れ
- 通常のお手入れはブラッシングだけで結構です。ブラッシングには馬毛など柔らかいブラシを使い、革を傷つける硬いブラシは使わないで下さい。栄養が少なくなってきたら保革クリームを使って下さい。靴紐を外してクリームを薄く伸ばしながら塗り(写真2)、ツヤがでるまでブラッシングします(写真3)。あまり頻繁にクリームを使うと、型くずれやランド剥がれの原因となるので注意して下さい。

写真2

写真3
- ・スエード、ヌバックのお手入れ
- 靴紐を外し、スエードブラシを使ってまんべんなくブラッシングして下さい(写真4)。起毛が立つ方向にブラッシングし、傷になるので行ったり来たりはさせないで下さい。部分的な汚れならスエード用の固形クリーナーで取ることができます(写真5)。最後に撥水スプレーで仕上げますが、栄養分の入った撥水スプレー(スエードスプレー)がお勧めです。

写真4

写真5
- ・表革のお手入れ
- 通常のお手入れはブラッシングだけで結構です。ブラッシングには馬毛など柔らかいブラシを使い、革を傷つける硬いブラシは使わないで下さい。栄養が少なくなってきたら保革クリームを使って下さい。靴紐を外してクリームを薄く伸ばしながら塗り(写真2)、ツヤがでるまでブラッシングします(写真3)。あまり頻繁にクリームを使うと、型くずれやランド剥がれの原因となるので注意して下さい。


- ・スエード、ヌバックのお手入れ
- 靴紐を外し、スエードブラシを使ってまんべんなくブラッシングして下さい(写真4)。起毛が立つ方向にブラッシングし、傷になるので行ったり来たりはさせないで下さい。部分的な汚れならスエード用の固形クリーナーで取ることができます(写真5)。最後に撥水スプレーで仕上げますが、栄養分の入った撥水スプレー(スエードスプレー)がお勧めです。


■アッパーの汚れがひどい時
- ・表革の場合
- レザークリーナーで汚れを拭き取ります(写真6)。少量のクリーナーをきれいな布に吸わせて拭き取って下さい。クリーナーには古い保革クリームを除去する効果もあります。汚れを取ったら、普段と同様のお手入れをして下さい。

写真6
- ・スエード、ヌバックの場合
- ムース状のスエードクリーナーで汚れを落とします。色落ちがひどい時はスエード用の補色剤が効果的です。補色剤は目立たない箇所で色合いを確かめてから使って下さい。
- ・表革の場合
- レザークリーナーで汚れを拭き取ります(写真6)。少量のクリーナーをきれいな布に吸わせて拭き取って下さい。クリーナーには古い保革クリームを除去する効果もあります。汚れを取ったら、普段と同様のお手入れをして下さい。

■梅雨時の注意
湿気や熱気はカビ、ランド剥がれ、ポリウレタン劣化などの原因になります。長期間保管する場合は、たまに靴棚の戸を開けて湿気を出したり、靴をしばらく出してあげて下さい。乾燥剤やカビ止め剤と一緒に保管するのも効果的です。
■その他
ショップには数多くのお手入れ用品があり、どれを選べばいいか迷うところです。経験豊かなスタッフにご相談になり、ご自分のブーツに最適な製品をお選び下さい。