テクニカルインフォメーション

バイパーのリーシュレスアクセサリー

2005年時点の情報です

写真1: (1) バイパーファング
(2) バイパーストライク
写真2:バイパーストライクのパーツ構成
写真3:メタルバンドの正しい取り付け位置
バイパーをリーシュレスで使用するための2つのオプションパーツ、バイパーファングとバイパーストライクをご紹介します。
●バイパーファング(写真1-(1))
グリップ下部に取り付け、フッキング時の腕の疲労を軽減するとともに、打撃から手を保護します。付属のアーレンキーで簡単に取り付けできます。
●バイパーストライク(写真1-(2))
グリップ上部に取り付け、高度なミックスクライミングに不可欠な「シャフトの持ち替え」※を可能にします。
<取り付け方>
1.パーツが揃っていることを確認して下さい(写真2)。
2.メタルバンドをシャフト背面に位置させてください。メタルバンドに刻印されたダイヤモンドマークとシャフトのセンターと一致していること、“UP”の文字の矢印が上を向いていることを確認して下さい(写真3)。
2.ダイヤモンドマークがシャフトのセンターからずれないように指で押さえながら、2つのボルト穴が重なるまでメタルバンドをきつく巻き付けてください。この時、ナット部分がシャフトに接するようにして下さい(写真4)。
3.ボルトをワッシャーに通して本体に差込み、アーレンキーでメタルバンドにしっかり締めこんで下さい。シャフトとメタルバンドの間に隙間が無く、しっかり固定できれば取り付け完了です。メタルバンドのエッジで手を傷つけないように手袋を着用して作業することをお勧めします。
※「シャフトの持ち替え」
高度なミックスクライミングでは、フリークライミング同様岩の形状に合わせてムーブを組み立る必要があり、「シャフトの持ち替え」は重要なテクニックのひとつです。例えば右手のアックスでフッキングしている状態から、さらに右上のホールドをとりに行く場合、いったん左手のアックスを右肩に掛けて左手をフリーにし、右手アックスのグリップ上部を左手で持ちます(写真5)。そして肩に掛けたアックスを右手に持ち直すと、クロスムーブよりもリーチが伸び、より楽にホールドを取りに行くことができます(写真6)。
写真4:ナット部分がシャフトに接するまできつく巻きます
写真5:「シャフトの持ち替え」の手順-1
写真6:「シャフトの持ち替え」の手順-2