テクニカルインフォメーション

スキーシールの簡単なグルーリペア方法

2006年時点の情報です

スキーシールを使用する上で、滑走面のグリップ力と接着面の粘着力は重要です。ここでは度重なる使用や水分、埃の付着により、スキー滑走面への粘着力が落ちた場合の簡単なリペア方法をご紹介します。この方法では、リリースペーパー(購入時にシール粘着面に張ってある白い紙)を使用します(写真1)。リリースペーパーは捨てずに必ず保管しておいて下さい。リリースペーパーがない場合は、両面がシリコーン加工されたクッキングシート等が代用品として使えます。その他にゴールドラベル接着剤、家庭用アイロンが必要です(写真2)。
写真1 写真2
1.シールの接着面の粘着が落ちた箇所を特定し、水分やゴミが付いていたら取り除いて下さい。
2.付属のハケを使ってゴールドラベル接着剤を塗布します(写真3)。他の箇所と均一の厚さになるように塗って下さい。
3.接着剤を塗った上からリリースペーパーを載せて下さい。リリースペーパーの光沢面を、接着面に向けて載せて下さい。
4.リリースペーパーの上から中温に設定したアイロンを当て、接着剤を塗った箇所を温めて下さい。アイロンは弱めに押し当て、数回往復させて下さい(写真4)。
5.これでグルーの粘着力は復活します。さらに接着面を均一にするためにローラーを当てて下さい(写真5)。ローラーが無い場合は幅のある瓶等を使っても結構です。
※シーズン終了時に接着面が硬化している場合がありますが、この場合は新たにゴールドラベル接着剤を塗らずに、リリースペーパーを載せた上からアイロンを動かして全体を温めて下さい。接着面が軟化して粘着力が回復します。
写真3 写真4 写真5