テクニカルインフォメーション

トレッキングポールの特徴

2007年時点の情報です

スキーポールで培われた長さ調節システムや素材を投入したブラックダイヤモンドのトレッキングポール。快適なトレッキングをサポートする工夫が盛り込まれています。ここでは、その様々な機能、特徴をご紹介します。 ●フリックロックシステム ～ 簡単、確実、安全な調節システム ～ フリックロックは、ワンタッチで開閉できるカムレバーを採用し、無段階の長さ調節が可能なシステムです。 [ フリックロックの特徴 ] ・ワンタッチ開閉と無段階調節 ・トラブルが起きにくいシンプル構造 ・グローブをしたまま操作しやすい 左側の調節ねじで固定強度の調節、右のレバーで開閉をするシンプル構造 ●バイナリシステム ～ スピーディなセットアップを可能に ～ バイナリシステムは、シャフトを引き出してひねるだけの簡単、確実、スピーディな調節システムです。 [ セットアップの手順 ] 1：下段シャフトをカチッとロックするまで引き出す 2：ロックしたら、再びカチッとロックするまでシャフトを回す。 3：完全にロックすると赤いON/OFFボタンが半透明窓から見えます 4：セット完了 シャフトを引き出すと、下段シャフトに装備されたスプリングピンが溝にはまり、出し切るあたりで一旦動きが止まります。そこでシャフトをひねると、スプリングピンが溝に設けられた固定穴にはまり、シャフトが確実にロックされます。ロック状態は半透明窓から見える赤いボタンヘッドで確認できます。 スパイヤ搭載のオートロックバイナリシステムは、引き出すだけでロックされるので、更にスピーディにセットアップできます。 カチッと止まるまで引き出し、ふたたびカチッと止まるまでひねればセット完了。 ●ストラップ ～快適な360°パッド入りストラップ～ ストラップには全周にパッドを配した、質感の高いストラップを採用しています。高いサポート性、快適性を提供するよう入念にデザインされており、ストラップがねじれにくく、雨に濡れた時も型崩れしにくく手を通しやすくなっています。 使用感に優れたパッド入り。そのパッドが手首全周の動きとポール操作をサポート。 ●グリップ ～手にやさしく、機能的なグリップ～ グリップにはキメが細かく肌触りが良い、ノンスリップフォームを採用しています。また、長さ調整をすることが煩わしいような場面でも、素早くポールを短く持つことができるエクステンショングリップが全モデルに装備されています。 トレイルコンパクトでは他のモデルに比べ、グリップが短くコンパクトにデザインされ、収納性が高いのはもちろん、女性や手の小さい男性でも握りやすいグリップにもなっています。 通常握る箇所の下に延長された部分がエクステンショングリップ。左写真のように片方が山側になる場合や、登りなどが一時的に現れる場面で活躍する。 ●エリプティックシャフト ～進化したシャフト形状～ スパイアには、エリプティックシャフトと呼ばれるティアドロップ型断面のシャフトが採用されています。このシャフトは通常の円形断面シャフトに比べ、前後方向の剛性が高く、下りなどでポールを突いた際のたわみを効果的に防ぎます。 また、スパイアのフリックロックシステムはエリプティックフリックロックと呼ばれ、ノーマルのフリックロックに比べ、カムが長くなる為、開閉が容易になっています。 卵形デザインのエリプティックシャフトの断面。たわみを防ぎ、前後方向の剛性を高められている。 ●カーボンファイバーシャフト ～トレッキングポールに最適な高性能シャフト～ アルパインCF、アルパインCFソロには、カーボンファイバーシャフトが採用されています。カーボンファイバーは軽量なため、軽快なスウィングバランスを実現します。また、振動吸収性能も高く、トレッキングポールに最適な高性能素材です。 強度の必要なフリックロック部は、カーボンにケブラーを加え、さらに耐久性を高めています。 軽く、振動吸収性能も高いカーボンファイバーシャフト。アルパインCFとアルパインCFソロ、テラCFに採用。 ●季節に合わせて２種類のライン ブラックダイヤモンドのトレッキングポールは使用する季節に合わせて二つのラインがあります。 [ アプローチシリーズ ]　3シーズンモデル スパイア テラCF ・3シーズンのトレッキングに対応 ・調節システムはフリックロック、バイナリシステムの組み合わせ ・短い石突きは木の根や、岩の割れ目に引っかかりにくい [ マウンテンシリーズ ]　4シーズンモデル　 アルパインCF、アルパインCFソロ トレイル、トレイルコンパクト ・4シーズンのトレッキング、スノーハイキングに対応 ・調節システムは凍結に強いフリックロックを上下に採用 ・アプローチシリーズに比べ2cm長い石突きはオプションのパウダーバスケットやBD3/4バスケットを使用した場合でも、しっかりと雪面を捉えます。