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2015年04月24日時点の情報です

2009
ブラックダイヤモンド ファットスキー2009/2010
ティップロッカーモデルの選び方

メガワット、ジャスティス、ジーロットの3モデルはスキーのトップ側が反り上がったティップロッカー形状を採用しています。パウダースノーでスキートップが雪をつかみやすくし、浮力と安定感を向上させるための機能ですが、モデルによってその性格は大きく異なります。その違いを知ることが自分の滑りにあったロッカースキーを選ぶことにつながります。

■ロッカーの役割
トップのロッカー形状はパウダーランを楽しむためだけのものではありません。深雪のラッセルでスキートップが抜きやすかったり、クラストした雪面や春のザラメでスキーを安心して回しこむことができるなど、思わぬ副次的効果も併せ持っています。

インターナルウォールコアテクノロジー
ポプラ材の両サイドにバーチ(樺)材をサイドウォールのように入れることで、スキーのエッジホールドとレスポンスを向上させます。

■ティップロッカーの違い
左の図のようにモデルによってロッカーの距離と立ち上がりが異なります。もっとも大きいのがメガワット、次がジーロット、そしてジャスティスの順になりますが、ジャスティスは距離に対して立ち上がりを大きく取ってあります。また、同一モデルでもサイズによってロッカーの開始位置が異なります。

■スキーの性格
メガワット(ロングロッカー+ゼロキャンバー)
まさにパウダー専用マシーン。中途半端なファットスキーでは深すぎて進まない、スピードが出ない(面白くない)、オーバーヘッドになって滑れない。そんな時に出動させてください。ロッカーテクノロジーとゼロキャンバーの組み合わせにより、少し加圧するだけでスキーがラウンドし始めます。新しいコアテクノロジーである、インターナルウォールコアの採用で、芯材の両サイドに硬いバーチ(樺)材を入れたことによりスキーフレックスのスプリング効果が高くなり、トーションが強くなったためより浮力が得られるのでパウダーがますます楽しくなります。オーバーヘッドパウダーにおすすめ。


ジーロット(ミドルロッカー+ノーマルキャンバー)
ファットスキーの中でも操作性が高い性格はロッカーしてもそのまま受け継がれています。インターナルウォールコアのバーチ材の採用でエッジホールドが向上しました。またハイスピードの中でもスキーが安定し、強い加圧に対しての跳ね返りも得られるため、ターン切り替えしがクイック。ロッカーはラッセルでもスキートップが沈まず歩行を助けます。パウダーランではよりスキーの浮きを得られます。また林間でのスキー操作性も抜群で、自在にスキーの方向を変えていくことができます。膝/腰パウダーはもちろんですが、適度なサイドカットによりピステでもオールラウンドに楽しむことができます。


ジャスティス(ショートロッカー+ノーマルキャンバー)
パウダー専用のメガワットに対して、パウダーはもちろんですが、荒れたバーンも得意とする板です。重い湿雪、ウィンドパックでもつぶしがきく、頼りになる一台。ファット&ロッカーに慣れていないパウダーエントリーレベルのスキーヤーにもはきこなすことができます。スキートップへ乗り込むだけで、スキーの方向がしっかり決まります。あとはそのまま縦に踏み込むだけ。ロッカーテクノロジーと柔らかいフレックスで、大きくスキーがたわむ感覚が伝わってきます。中上級者がミドル~ロングターンを中~高速で楽しむスキー。腰くらいのパウダーにおすすめ。