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ヘッドランプ、ルーメン表示の基礎知識

2015年04月24日時点の情報です



2008年に登場したLEDランタン、アポロ。機能性とデザインが融合した優美な姿が話題となりましたが、目立たないところでもう一つ、小さな変化もありました。それは、明るさを表す単位、「ルーメン」の採用。ブラックダイヤモンドでは、アポロでのルーメン表示採用以来、少しずつルーメン表示商品のラインナップを増やしてまいりました。

ここでは、ルーメン単位は聞き慣れない、という方のため、
「1. ルーメンとは?」
「2. なぜルーメン?」
「3. ルーメンで比較すればいい?」
という3つの疑問について簡単にお話します。

1.ルーメンとは?

ルーメンは光源そのものの明るさ(全光束:光の量)を計測した単位です。ルクスという単位も一般的ですが、こちらは光源が照らす面の明るさを計測するというところが違います。ルクスは、照射距離などの計測時に使用されます(コラム参照)。

2.なぜルーメン?

ワット表示はあくまでLED一灯の消費電力の量を表し、複数灯で照らすモデルとの明るさの比較がしにくかったですが、ルーメンなら数値化しやすいメリットがあります。「結局どれが一番明るいのか?」というシンプルな問いにもすっきり答えられます。

3.ルーメンで比較すればいい?

各製品を比較するとなると、ルーメンだけで単純に比較することはできません。例えば、スプリンターはスポットより8ルーメン明るい68ルーメンですが、照射距離は20m短く50mとなっています。なぜかというと、スプリンターがランニング用でより広範囲を照射するよう調整しているのに対し、スポットはルートファインディングや懸垂下降のアンカーを探しやすいよう、より遠距離を照射するように角度やレンズを調整しているからです。ルーメン数値が高いから遠くまで照らすとは限らないので、照射距離と併せて比較検討する必要があります。

コラム:どこまで暗くなったら寿命?