ルーメンは光源そのものの明るさ(全光束:光の量)を計測した単位です。ルクスという単位も一般的ですが、こちらは光源が照らす面の明るさを計測するというところが違います。ルクスは、照射距離などの計測時に使用されます(コラム参照)。
ワット表示はあくまでLED一灯の消費電力の量を表し、複数灯で照らすモデルとの明るさの比較がしにくかったですが、ルーメンなら数値化しやすいメリットがあります。「結局どれが一番明るいのか?」というシンプルな問いにもすっきり答えられます。
各製品を比較するとなると、ルーメンだけで単純に比較することはできません。例えば、スプリンターはスポットより8ルーメン明るい68ルーメンですが、照射距離は20m短く50mとなっています。なぜかというと、スプリンターがランニング用でより広範囲を照射するよう調整しているのに対し、スポットはルートファインディングや懸垂下降のアンカーを探しやすいよう、より遠距離を照射するように角度やレンズを調整しているからです。ルーメン数値が高いから遠くまで照らすとは限らないので、照射距離と併せて比較検討する必要があります。