テクニカルインフォメーション

LEDヘッドランプの機能

2012年04月24日時点の情報です

クライミング、ハイキング、トレイルランニング、キャンピング。ヘッドランプに必要とされる機能はアクティビティーによって異なります。ブラックダイヤモンドのヘッドランプは幅広いラインナップと多彩な機能により、様々な用途にしっかりと対応してくれます。
ここでは、各種機能とその使い方、搭載モデルを紹介します。


※ 2012/04/24時点でのラインナップと仕様です。

ルーメン


ルーメンは光源そのものの明るさ(全光束:光の量)を計測した単位です。この数値が高ければ高いほど、明るい光源といえます。ただし、モデルごとの用途に応じリフレクターやレンズを調整し、照射範囲(スポット~拡散)を最適化しているため、ルーメン数値が高いほど遠くまで照射するとは限りません。

>>> ルーメン表示の基礎知識

長距離 / 近距離モード


強力なスポット光を発する高出力LEDと、ソフトかつワイドな配光の消費電力の少ないLEDの両方を搭載。簡単なボタン操作で長距離/近距離の切り替えが可能で、フィールドで遭遇する様々な状況に即座に対応することができます。

長距離 / 近距離の切り替え方法

ボタンを1回押すごとに、消灯→近距離モード→消灯→長距離モードを繰り返します。

ディミング / ストロボ機能


全てのブラックダイヤモンドヘッドランプには、照度を調節するためのディミング機能が搭載されています。霧の中など光源が明る過ぎると視界が悪くなる場合や、バッテリーを節約したい場合は、ディミング機能で照度を調整しましょう。

ストロボ機能は、暗がりの中で自分の存在をアピールするための機能です。バッテリーの消費が少なく、長時間点滅させることができます。ストロボ機能は、イオン以外のヘッドランプに搭載されています。

ディミングの方法

消灯した状態でボタンを押すと最大照度で点灯し、ボタンを長押しすると照度が変化を続けます。最大照度または最小照度に到達するとライトが1度点滅します。点灯中にボタンを長押しすると再度照度を調整することができます。

※ イオンは点灯時にボタンを短く押すことで2段階に照度を調節することができます。

ストロボモードの起動

消灯した状態からボタンを3回押すと、ストロボモードに移行してLEDが点滅を開始します。点滅中にボタンを押すと消灯します。

※ イオンにストロボ機能はありません。
※ 長距離/近距離切り替え式モデルは近距離用LEDが点滅します。
※ギズモとウィズは上記の方法に加え、点灯時にボタンを2回押すことでもストロボモードになります。

スプリンターのストロボモード

スプリンターは点灯した状態からストロボモードになります。 消灯した状態からボタンを押して点灯させ、その後3回押すと、ストロボモードに移行してLEDが点滅を開始します。点滅中にボタンを押すと消灯します。

ナイトビジョン機能


ナイトビジョンは、目に優しい赤色LEDを発光させる機能です。天体観測や夜間撮影、月明かりの風景を楽しむ時など、暗がりに慣れた目の視力を維持したい場合に使用します。また、ソフトな赤色光は眩しく感じにくいため、テントや山小屋において、消灯後、他人に配慮して使用することができるヘッドランプのマナーモードともいえます。

ナイトビジョンモードの起動と解除

通常モードの消灯から、ボタンを3秒間長押しするとナイトビジョンモードになり赤色LEDが点灯します。点灯中にボタンを押すと消灯します。
ナイトビジョンモードの消灯から、ボタンを3秒間長押しすると通常モードに戻り、長距離モードのLEDが点灯します。点灯中にボタンを押すと消灯します。

※ ナイトビジョンモードの起動時に、赤色LED点灯後も3秒以上ボタンを押し続けるとロックアウトモードになります。

ナイトビジョンモードの起動

ナイトビジョンモードが起動するとボタンを押すたびに点灯、消灯のサイクルを繰り返します。ボタンを3秒間長押ししない限りモードが解除されませんので、明る過ぎる白色LEDを不用意に点灯させてしまうことを防げます。

赤色LEDのストロボモード

ナイトビジョンモードの消灯から、ボタンを3回押すと、ストロボモードに移行して赤色LEDが点滅を開始します。点滅中にボタンを押すと消灯します。


搭載モデル

・ アイコン
・ ストーム
・ スポット

ロックアウト機能


ロックアウトはボタン操作を無効にする機能です。パックの中でヘッドランプと他の荷物が干渉し、無駄にバッテリーが消耗してしまうことを防ぐことができます。

ロックアウトモードの起動と解除

通常モードの消灯から、ボタンを6秒長押しするとロックアウトモードに移行します。このとき、3秒経過した時点で赤色LEDが点灯しますが、さらに押し続けると赤色LEDが消灯し、青色LEDのインジケーターが点滅し、ロックアウトモードになったことを示します。
ロックアウトモードの消灯から、ボタンを6秒長押しすると通常モードに移行して長距離モードLEDが点灯し、ボタンを放すと消灯します。

ロックアウトモードの動作

ボタンを押しても青色LEDのインジケーターが数秒間点滅するだけでです。


搭載モデル

・ アイコン
・ ストーム
・ スポット

バッテリー残量メーター


バッテリーの残量を3色のLED表示で知らせてくれるインジケーター。把握しにくいバッテリーの残量を視覚的にとらえることができます。


搭載モデル

・ アイコン
・ ストーム
・ スポット

セーフティーライト


後頭部のバッテリーケースに内蔵された赤色LEDが点滅し、後方からの視認性を確保。夜間のランニングやトレッキングで後続者に自分の存在をはっきりと知らせることができます。ヘッドランプを点灯すると同時にセーフティーライトの点滅が開始しますが、バッテリーケースのボタンでON/OFFすることができます。


搭載モデル

・ スプリンター

防水性


電機製品の防水性能の基準として、国際電気標準会議にて標準化されているIPXと呼ばれる等級があります。IPXには0~8等級まで9段階の保護等級があり、水の浸入に対する保護内容が明確に定められています。
全てのブラックダイヤモンドヘッドランプはこのIPXに準拠。ハイエンドモデルにはIPX7、ベーシックモデルにはIPX4を採用し、登山用ヘッドランプとして優れた防水性を発揮します。


IPX7準拠モデル

・ アイコン
・ スプリンター
・ ストーム

※ 上記以外のモデルはIPX4に準拠